IMSA 18S4 SPA FRANCORCHAMPSにみる事前テストの恩恵と限界~路面対応の大切さ~
IMSAでは最近fordに乗っています。
ポルシェのカップカーに乗っていたころから、VRSで基準タイムを確認し、TESTモードで同タイムが出るまで練習するというのがレース前の流れでした。
しかしGTEの車両になかなか対応できず、ここ最近はVRSのタイムがほとんど出せなくなっていました。
今週のスパは久々に2週間前から走り込み、なんとかVRSのタイムが安定して出せるようになったので、少しの自信をもってレースに臨んだのでした。
VRSによると711周、計21.5時間走ったようです。
鈴鹿はレース数が多かったので練習時間で言うとスパのほうが多いです。
そしてこれが全8レースの結果です。
なんとも微妙な結果ですが上手く走れる時とそうでないときの差が激しいweekになってしまいました。iratingも地味に-200以上落としました。
週の最後にやっとその原因がわかったので、レポートしておきたいと思います。
原因
- 各コーナーの操作を身体で覚えた
- 車から伝わってくる挙動の変化よりも、練習で覚えた操作タイミングをなぞることに集中してしまった。
事前テストで決められたコンディションを走るのは悪いことではないです。
むしろステアリングやペダルからの入力に対する車の変化やコースのうねりや縁石の使える部分、トラックリミットなど走り方を理解するのに必要なことだと思っています。ドライバーはその事前情報をもとに路面温度やラバーの乗り具合に応じた挙動の変化を見極め、少しだけ運転のスタイルを変化させて対応すればよいのです。
今週の私は練習でタイムを出すことに固執しすぎて、各コーナーの操作をとにかく体で覚えることに集中していました。これは普段ハンドルから伝わってくるインフォメーションに少なからず不満があり、車から伝わってくる挙動に応じて走ることを半ばあきらめていたせいでもあります。
脳の容量はマッスルメモリーを鍛えてカバーするしかない
— Minami51 (@Nagomi51) 2018年10月19日
結果、気温の低いレースではリアが滑りにくくなって限界が上がっているにも関わらず、練習と同じようなバランスで走ってしまい、他のドライバーに比べて気温によるタイムの上昇が少なくなってしまっていました。
結局、操作タイミングを身体で覚えるだけでは、上のレースで通用しないということを嫌というほど痛感させられました。
対策
- テストモードやプラ鯖でおおまかな路面温度変化による挙動の変わり方を掴んでおく。
- 路面変化に対する挙動変化の経験値を増やし、数値からある程度の挙動を予測できるようになる
- ハンドルからのインフォメーションを増やす
3以外は実はポルシェの時にやっていました(できていた)
しかしGTEではなかなか軸となる挙動がなかったのでうまくできていませんでした。
今週スパを走りこんだことで最後にはなんとなくこの対応が出来てきた気がします。
ハンドルを変えても速さは変わらないと言われることもありますが、インフォメーションが増えればテストで基準タイムを出すまでの時間は短縮できる気がします。
つまり練習の効果が上がる=短期間で次のレベルに上がれる
気がしています。
まとめ
路面対応の練習をもう少しする。
OSWを買う!?
練習すればするほど負けると悔しい。